国連によると、世界人口の約15%にあたる
10億人が障がいを持って暮らしています。
障がい者は世界最大のマイノリティです。
―国連広報センター「障がいをもつ人々のファクトシート」―
2013年12月4日
中でも盲ろう者は、視覚と触覚の両方に障がいをもっています。彼らの主なコミュニケーション手段は「触覚」です。
盲ろう者はとてつもない触感覚をもっています。
触覚は記録することができません。
まず盲ろう者が「触覚を音として記録する装置」をつくりました。
そして専用の編集装置で,盲ろう者は触覚をデザインすることができます。
彼らがデザインした触覚は,医療や美容でもちいられています.
大学病院での臨床研究では,デザインした触覚が認知症の改善に効果を示すことが確認されています.
また,肌コラーゲンの凝集,肌年齢のアンチエイジングなど,熟練したエステシャンの技術に匹敵する美容効果も確認されています.

これまでの成果を踏まえ,
盲ろう者が「触覚のたくみ(匠)」として
社会参加するため,触覚ITシステムを開発しました。
触覚ITシステムは、
デザインした触覚をインターネットで配信します.
そして,配信された触覚は,
独自開発の専用デバイスで再生します.
触覚はすべての人々をつなぎます.
このあたらしい触覚のソーシャルビジネスは,盲ろう者をふくむ障がい者,高齢者の自立、そして彼らのすぐれた才能を社会とつなぎます.
盲ろう者や高齢者はマイノリティーではありません.わたしたちの社会をより豊かにする,経験豊富で才能豊かな,大切なパートナーです.
この活動は日本から世界へと拡げていきます.

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